四柱推命とは
四柱推命とは、古代中国から伝わる
陰陽五行説をもとに読み取る「運命学」です。
人間の生年月日を干支暦に置き換えて
そこからその人の本質、性格、運気の流れなどを読み取ることができます。
本来、四柱推命は、今のように一個人の占いに使うものではなく、
国家や組織、皇帝の地位を守り、継続、繁栄させていくために使われていた占術でした。
それ故に、占術の中でも最も高い的中率のため、「占いの帝王」と呼ばれています。
四柱推命について
占いの種類
この世にはたくさんの占いがあります。
東洋、西洋いろいろな占いがある中、太古の中国、日本では、動物の骨などを焼いて、その表面にできたひびや割れめの形などから吉凶を占っていたそうです。
占いの「占」の漢字は、
ト:骨を火にかけた時に割れた形
口:それを口で伝える
という意味をもちます。
東洋の占いは大きく3つに分けることができます。
朴 偶然性から導き出す・・・・易経
命 生年月日や名前から運気、運勢、性格を導き出す・・・四柱推命・算命学・気学・姓名判断
相 人の身体の部分の現象から読み取る・・・手相・人相・印相・家相
鑑定に使っている四柱推命と算命学は、命 のカテゴリーに入り、
四柱推命は、算命学の技法が元になっています。
五行について
五行とは、
木、火、土、金、水(もく、か、ど、ごん、すい)
自然界のものごとはこの5つの要素(元素)に分類できると考えます。
五行の行は、めぐるという意味で、
この5つの元素は循環していて、この循環には2つの法則があります。
■相生関係
矢印の方向にくるくると循環している関係は、
お互いに助け合う関係で、
これを相生(そうしょう)関係と言います。
■相剋関係
もうひとつは、相剋(そうこく)関係。
こちらは、ぶつかったり、ぶつかられたりの関係。
どちらかが良いとか悪いという見方はしません。
この五行と陰陽の考えが合わさり、陰陽五行となります。
季節
一日の流れ
身体の臓器、それにまつわる感情、症状
5味
調理法
作物
などあらゆるものがこの5つに分類することができます。
陰陽について
陰陽思想とは、宇宙に存在する全てのものは、陰と陽の二つの相反する性質をもつと考えます。
例えば、
男性と女性。
男性が陽性。女性が陰性。
太陽と月。
太陽が陽性。月が陰性。
人の活動、精神
月や星の動き
この世のあらゆるものは、このように陰陽に区分できます。
陽 陰
男 女
太陽 月
暑い 寒い
短い 長い
明るい 暗い
固い 柔らかい
収縮 拡散
小さい 大きい
喜び 悲しみ
陰と陽は、きっちりと分かれるものではなく、
どちらにもお互いの要素を含んでおり、2つがあるからこそバランスがとれ成り立っています。
陰陽思想は、生活のいろんな場面で意識してみると、とても面白く、
その場その場でとてもシンプルな答えを見つけだせます。
干支について
10個の干(十干)と
12個の支(十二支)を組み合わせたものです。
干支と書いてえとって読まずにかんしと読みます。
えとっていうと、
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)
を思い浮かべると思います。
四柱推命では、このえとのことを
12個の支
十二支(じゅうにし)っと呼びます。
■十干(じゅかん)について
10個の干。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き)
十干とは、五行分類で五種類に分かれ、さらに陰陽分類された記号です。
木性の陽は 甲(きのえ)
木性の陰は 乙(きのと)
火性の陽は 丙(ひのえ)
火性の陰は 丁(ひのと)
土性の陽は 戊(つちのえ )
土性の陰は 己(つちのと)
金性の陽は 庚(かのえ)
金性の陰は 辛(かのと)
水性の陽は 壬(みずのえ)
水性の陰は 癸(みずのと)
えととは、兄弟という意味で
木性であれば、 甲(きのえ)木の兄 陽
乙(きのと)木の弟 陰
干支は60個
十干と十二支が組みあわさった干支(かんし)は、
60個あります。(今年は、子年だけではなく 甲子の年)
60歳になると還暦というお祝いがあります。
生まれてから60年ですべての干支を一巡りしたことを祝う儀式です。
一巡りし、自分の生まれた干支と同じ干支に再び戻るので、
赤子に戻るという意味で、赤いチャンチャンコを着るとされています。